2018年3月11日日曜日

倭王が、書を送って来て、国交を絶った。倭兵は、突然に風島にやって来て、辺境の民家を略奪した。

『三国史記』倭人伝
新羅本紀
 倭国と講和した。倭人が来訪した。倭の女王の卑弥呼が、死者を遣わし来訪させた。倭人が甚だしく植えた。やって来て食物を求めたものは、千余人であった。倭人が国境を侵犯した。利音を派遣し、軍隊を率いて、これを防がせた。倭人が突然に来襲し、金城を包囲した。王は自ら出撃して戦った。賊は敗れて逃走した。身軽な騎兵隊を派遣して、これを追撃させた。殺したり捕らえたりした者は一千余名であった。倭兵が東辺に侵入した。干老が、倭人と沙道で戦った。風を利用して火を放ち、船を焼いた。賊は水に飛び込んで、ことごとく死んだ。倭人が干老を殺した。倭人が一礼部を襲撃し、火を放ってこれを焼き、一千人を捕虜として去っていった。倭人兵が来襲したと聞いて、船と舵を整え、甲と武器を修繕した。倭兵が沙道城を攻め落とした。倭兵が来襲して長峯城を攻撃した。倭王が、書を送って来て、国交を絶った。倭兵は、突然に風島にやって来て、辺境の民家を略奪した。
『三国史記』(朝鮮の高句麗・新羅・百済から統一新羅までの最古の歴史書)