2016年6月10日金曜日

ナポレオンの戦争論

軍隊とは服従する市民である。
あらゆる攻撃的戦争は侵略戦争である。
軍隊は好んで前進して侵略戦争が好きである。
ひとたび戦争と決めたら、勝つか滅びなければならない。
戦争の大きな失敗は、常に誰かが大罪とされる。
戦争を知るには永いこと戦争をする必要がある。
戦争では一人の人間こそがすべてある。
戦争は必要であれば最後の一兵まで投入する。
兵員を救ったり保持することは第二義的にすぎない。
兵隊を動かしている唯一のものは名誉である。
兵隊は退却する敵を追う場合は疲れを知らない。
避けられない戦争は常に正戦とする。
戦争は自然の状態である。
戦争のすべを知るには、服従するすべを知る。
勝利しても敗北しても軍隊は決して休息させない。
ほとんど常に臆病な策は最悪である。
下士官は、兵卒を服従させるだけでなく引きずって行く。
戦争の名誉から、敗戦に屈辱を感じる。
生命を大切にする者は、軍隊の一員ではない。
平和はいろいろな国の名誉ある利害に基礎をおくシステムである。
ボナパルト・ナポレオン